最終回
縷々流 縷々

いつまで経っても終わらないから
終わらないなら始めないよと
うそぶいて急かします
冷たいシャトルに腰をかけたわたしたちは
地球を発射して
酸素がなくなるまで旅をしたい
まあるい命は重力を綱にして
地球を引け 地球を引け
そうしてみんな一緒に消えます
北極よりも寒いところで氷漬け
太陽のそばで調理され
そうしてみんな一緒に消えます

いつまで経っても終わらないから
終わらないから始められないのよ
そう言ってわたしは最終回であなたを待つわ


自由詩 最終回 Copyright 縷々流 縷々 2016-05-23 00:59:19
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