愛撫へのエチュード
梅昆布茶

どうも世の中は愛撫に肯定的ではない
君の乳暈的世界で僕は日夜トレーニングを怠らないが

硬骨魚は自分の砦と離島に棲むのが好きだ
でも女は快感を要求しボンネットが揺れるだけ

柔らかな肉の隙間の襞に愛は溢れるのだろうか?
中川イサトがたぶん1960年代だとおもうが

僕と君のラブジュースとかいう曲を発表して
すぐに発禁になった記憶がある

低次元は低次元で生きる術もあろう
時代のなかで意義有る低次元

時代を喰らう権力という低次元
もちろんどちらにも加担せずにストーンズのアンジーを聴いている俺

酔いどれたままでは生きてゆけないのと同様
覚醒したままではそのうち気が狂ってしまうだろう

逸脱したままの西武新宿線の浮遊車両は
幻想の沃野を夢見てひた走る
ただインターステラーな夢を追いかけて





自由詩 愛撫へのエチュード Copyright 梅昆布茶 2016-05-20 07:27:02
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