孤独の断章〜アレンジメント
梅昆布茶

孤独はいまも継続中だ
それが常態となってしまえば
たいした痛みも感じないものだ

ときおり非日常にきみがやってくる
それは僅かな恩寵でもあり
かすかな煩悶でもある

きみは花をアレンジメントする
もう心の探り合いなんて要らない
単純な美しさを夢想している

それは天の星の配置のように
緩やかな時の解れのように

この素敵な世界のやさしい
地図なのかも知れない

これはただの夢だとは
わかっているつもりなんだ

孤独ってしぶといぼくたちの根幹なんだから
あたらしい娘とであうような顔をして
ちょっとO型にしては繊細な上海生まれのきみと

吟遊詩人にもなれないし
友情だけでも生活できないし

新宿の北海道メインの居酒屋で
僕はかってに北方のジムモリソンみたいな
シャーマンを呼び出して

きみのアレンジメントに少しだけ
自分の花を紛れ込ませる

もうドアーズみたいには
いきてゆけない時代だし
だれもいつも混沌をなかなか
整理できないでいるみたいだ

リザードはちょっとだけ
冷たい床をさわって

そしてじぶんの生活にもどる

そんなようなことだ



自由詩 孤独の断章〜アレンジメント Copyright 梅昆布茶 2016-05-10 08:42:12
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