基準
梅昆布茶

世界はさまざまなかってな基準に充たされていて

世界の涯からから零れ落ちるそれらの反響が
夜空に谺しているようなそんな夜だ

でも僕の基準をきみと決めたから宜しく頼むからね
それにしても僕はきみのなにを知っているというのだろう

理由も無くかってに基準を選択することが
僕の生の証だとしたらそれもいいだろう

たいがいの物事はさしたる理由もないものだ
僕の基準をたしかなものにするために
また会ってみようとおもっている

いつもふらついてしまう船のように
風のまにまに海路を見出そうとしている

僕の中の日常としての孤独に
もう一度逢いに行こうとおもうのだ


自由詩 基準 Copyright 梅昆布茶 2016-05-06 20:36:44
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