実験工房にて
梅昆布茶

実験工房にて
神学を爆破する導火線に
火をつけてみる

解体工房にて
蔓延するヘイトスピーチの
舌の根を根絶する
スナイパーロボットと
遊ぶ

あの建物は
もう誰もいないのに
どうして建ってるんだろう

僕は誰もいないのに
どうしてここに
立っているのだろう

滑り台からひそかに
すべりおりてくる

僕の三つ子の魂を
待っているのだろうか

もうなにも
持っていないから
新しいことができる
実験室で

やっと
愛とかいう
迷惑な成分を

合成することが
できるのかもしれない




自由詩 実験工房にて Copyright 梅昆布茶 2016-05-03 12:29:07
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