愛撫
石田とわ





    目を閉じれば
    いつだって自由に
    本を読むことができる
    そして本たちは折にふれ
    少しずつふえていく
    二年越しのラズベリーが
    今朝花ひらいた
    コトリと新刊がおかれる
    電車に揺られながら
    初夏の果実の味がする
    甘酸っぱい本を読む
             


自由詩 愛撫 Copyright 石田とわ 2016-04-22 00:26:24
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