どこにでもある地獄
モリマサ公

ピンク色の馬の背中に乗って
教科書ばらまいて
パステルの水玉模様の中
宇宙いっぱいの時刻表
穴があいてどこもかしこも
涙がこぼれて
流れ星こんぺいとうチョキの指で切り取る一秒
黒い暗いタイツに
つまさきを
さしこむたびする吐き気
なんだ本当はどうでもいいんだけど
みじめなスキでいる気持ち平気やめない
とても透明な明け方
感触はブルーに打ちのめされて
文字をひろって脳に移植したらば
鼓膜でゆれてる音
もう壊れそう
絞り出した声は怪物に似てる
細かく裂けながらおはようチョコ食べる?
ムービーみたいなバイバイ再生クリック
せーの
背伸びして飛び込む
のろいの渦でクロール
呼吸って
こんなせつなかったっけ
高層ビルに浮かぶ
コンビニの袋
まつげファッサー女子の
スカートめくる風たち
次のセリフのカードください
神さまは死んでる
水色の小鳥がディスってく画面
駅前でおっさんの足ばかりおいかけて
なつかしい背中全部一緒
流れ星こんぺいとうチョキで切り取る一瞬
眼球にこびりつく銀河
どこにでもある地獄





 


自由詩 どこにでもある地獄 Copyright モリマサ公 2016-03-29 13:29:49
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