たった一人の
梅昆布茶

笑っている或は微笑んでいるきみを
僕は安心して受けとめるだろう
ボディランゲージとして

でもひとりになったときの
君の顔をしらないんだ

あっけらかんとしてあの時は不倫しててね
と皆のまえで言い放つ君に陰りはない

けっして柔くは生きたくないのだ
もうこの歳になると

自分の頑なさがある意味背骨になって
しまっているのだから

もう金魚がふんをするように

日々や想いをつながった細い糸で
排出するわけにもゆかないだろう

僕はあなたと逢うとふたりになる
だから永遠に

たったひとりのあなたと出逢えないのかも知れない




自由詩 たった一人の Copyright 梅昆布茶 2016-03-04 12:31:01
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