はてなミクス
石川和広

愛しんでいるのか
こわしてしまいたいのか
このからだ
誰のからだ
ある、からだ
だ、からだ
涙が感情とずれて
頬を官能的に滑っていく
私が悲しいなんてことは無い
ただ、からだの構造上、今のところは
いたしかたなく
破壊と愛が、気味悪くミクスされている
布団に走る、日やり水
これは、寝覚めにくる最初の
はて、な

はてな
風邪引いたら死ぬかも
はてな
そんなわけないかも
なんで
時計の音?
なんで時間ですのん
です、ノン

もう明るいというのを瞬時に感知
そして軽くない頭の回転 夜は愛されなかった

夢が善悪の彼方へと、知り合いが出すぎて
眩暈
わたしの構造お薬は
からだとの放し
寂びていく画鋲が病臥挿す
ちりりちりり
散華を恐れる
ザンゲシタクナル

なんで
からだ?
からだ
はて、な

いきてほしい
壊さないと持続できない
そして
あいまいなほうへ

ぼくとぼくのからだの
非対称をかためている、からだをな

眉間がいたいが
悲惨、なきよう

全く
こんな眠り方じゃうむむ

別に薬に頼っているよ
いない人もあるよ
そういうことだよと
自己解説
寝ておきますよ

暗い寝室のカーテンは
まだ縞模様
茶と白の

診察は、五日後の、誰そ彼


自由詩 はてなミクス Copyright 石川和広 2005-02-22 08:44:25
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