わたしの粒々
そらの珊瑚

わたしは
粒で出来ている

粒は
かなしみも
ぜつぼうも
知らないまま
ただ
あたえられた時間を
あたえられるままに
はずんでいた

ときおり粒は
とどこおる
たとえば寒い夜なんかには
はずんでゆかない
人生とか
考えてもしようのないものに
つまづいているわけじゃないけれど

立ち止まり
ふるえているだけかもしれない
ひと粒のふるえは
ふた粒、みっつへと伝わってゆく
そうやって
ふるえ合うことにより
発熱しているそんな仕組みだ
それを
明日があるなら
明日へはずむための助走だと
置き換えてみてもいい





自由詩 わたしの粒々 Copyright そらの珊瑚 2016-02-11 11:00:09縦
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