キメるのは下品
花形新次

自称詩人は
最後をキメようとして
取って付けたような
クソ1節を追加することで
クソを完全なるクソとして
仕上げる

本人は内心
「キマったぜ!」と
ほくそ笑んでいるようだが
そもそも何も起きていないのに
キマる訳がないのだ

人の心象風景は
不連続ではあるが
きっちり閉じられるものではない
閉じようとすると
そこにはある種の
物語性が生じる

従って
詩を
可能な限り
物語性を排除した
表現としての言葉の芸術と
定義するのであれば
キンタマ王子は
やはりキンタマ王子であって






自由詩 キメるのは下品 Copyright 花形新次 2016-01-31 07:21:14
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