窓をあけなくちゃ
石川和広

ねて
めざめてね
いつも流れる夢小道

顔の皮ふがはがれて
赤い紙になる

いつも窓を開けなくちゃって思う

人間を混ぜて、肌と灰色の混じった色の
タールができて
壁に塗りつけられる

その上に
乾かぬうちに電話番号が
いくつも書かれてあって
シンナーやタバコの臭いクサイので
眉間がいたくなる

窓をあけなくちゃ

黄色い雨がふって
花火の戦争がはじまって
そんな夜空をみたいときも
カゼをひくけど
窓をあけたくなるんだ

こんなにもキレイな
きらきら
夜空に
ぬりこめられるのよ

窓をあけなくちゃ


自由詩 窓をあけなくちゃ Copyright 石川和広 2005-02-20 16:18:50
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