花に嵐
フユナ
冬を冠した花が
ささやかに咲いて
雪まじりの風を抱くよう
手を広げた
広げるほど薄いひだが
いたむのも厭わず
さあ
揺らしてくれ
嵐
そのひとひらは
君に散らされるため
うまれた
自由詩
花に嵐
Copyright
フユナ
2015-12-31 20:28:16