せわしなく掻き出す前足が穴をどんどん深くしていく(ゴル投稿)
百均

昨日のおやつはコーヒーゼリーだった。
抹茶プリンから出来たmiso・スープの香りに誘われてキッチンに顔を出してみれば、
クッキーの形をした人形の右足だけが焼成前の段階において(既に)切り取られていて、

こーひ^ぜりー

上ずった右足の足首の付け根から腕が絡み付いてくる、一種のある種の、
ゼリーの臭いがした。
コーヒー味の蟒蛇が
凍てつく、ある種、イドを駆らせる、
                  衝動が淡白した、

黒点の位置がズルズルとづれる、軍隊アリの翼を羽交い締めにして落とす、
航空機のレンズが左から順に繰り返し落とされていく、
されている間に、
されていく間に、
される間に、
されるがままに、
さらわれていく間に、
                  幸福なスキャンダルが、
                  足音を揃えて整列をする、
                        整列を決める。


唇を切り落としたスキャンダルだ

                    
   首から下の無い懐中時計の短針が右足であり、
   一日は一時間で織られる、折り紙の翼は脆弱であり、
   脆弱とは航空ゲートを通過することのできぬ、鋏とライターであり、
   されるがままに、幸福な眼差しを備えた、我が麗しの万年筆のインクは
   床を転がり滑り落ち、されるがまま落ちないオチない、繰り返します「「おちない」」
   シートベルトを「し」忘れた男がされるがまま、幸福な生活を手に入れたバカりの男が、
   床を滑り落ちた(跡形もなく)離陸する飛行機の加速は止まらず、男の体は末尾の最後の、
   解説のあとがきにまで飛ばされ、拘束され、『跡形もなく』消え去り、消え去るしかなく、ないのならば!
   何が!どうした!と、右足がない!すべてがない!、臭いだけが残され、私の!吐瀉物の色は全て空っぽな透明で満たされ、
   腹は満たされず、何もない、歪んだ穴だ、ここは、陽の光などここにはない、いつも常に作られた光だけが、俺の、男の、
   頭上に落ちてくる、降り注ぐ、されるがままに、井戸は、かれたままだ,屈折した


こーひ^ぜりー


さめたアイスコーヒーに間違えてスティックシュガーをぶち込んだような、
寸前に気づいて、ぶち込まなかったときのような、
では、残された砂糖はどうしたの?と
捨てました。と、使わずに捨てられた、ノンシュガーなブラックな、ゼリーはいかがですか、と
十分ひえておりますよ><
それ、いただこうかな、なんて


もういえない



即興ゴルコンダ(http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5007904#10970697)


自由詩 せわしなく掻き出す前足が穴をどんどん深くしていく(ゴル投稿) Copyright 百均 2015-10-11 22:08:06
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