念力短歌32
山田せばすちゃん

ターバンを卷いた「ミスター念力」の原作での名は「GURU」でしたとさ  (念力)

數々の呪文を覺えるそのための呪文を忘れた赤毛の少年 (呪文)

谷君の「謎の圓盤UFO]のプラモを壞して逃げた僕です (UFO)

童貞の天草四?時貞が先祖靈だと言はれましても・・・  (先祖靈)

たはむれに念寫してみたフイルムに高橋貞子が笑つてゐたよ  (念寫)

覆面の占星術師G・ダビデ…Gつていつたひ何の略なの? (占星術)

黃昏のアトランティスこそかなしけれ「オリオナエとはプラトンである。」  (アトランティス)

ヘリオ・セス・ベータ型開發の行方には滅びが待つのだ阿修羅王よ! (阿修羅)

前世がマリー・アントワネットだといはれた人は手を擧げなさい  (前世)

?川の埋藏金を探すため環境破壞を厭はぬ絲井だ (埋葬金)
 
死に?も鎌砥ぎに出す夜なればカルモチンとて修治は死なず (死に?)

守護靈に崇?上皇の怨靈を憑けてみたひなお願ひします  (守護靈)

ピープロのタイガーセブンの怪人はムー大陸の生まれだつたよ  (ムー大陸)

エレキテル囘して平賀源内が「天下御免」を歌ふ夕暮   (平賀源内)

誰もかも寢靜まりたる眞夜中に犬公方なる男が笑ふ  (犬公方)

太陽?知つてゐるなら?へてよ「王家の紋章」はいつまで續くの? (太陽?)

眠れない夜には退行催眠で天草四?の昔に戾るよ  (退行催眠)

たつた今一六グラムの魂が輪廻轉生の旅にでました (輪廻轉生)

夕餉には尾崎豐に陰膳を供へて歌へ「15の夜」を  (陰膳)

ナスカ市立第三小の子供らが卒業紀念に作りし地上繪  (地上繪)

わが藩の守り?たる龜の背に家康の謎隱されてをり  (守り?)

さあこれが人魚の木乃伊。大潮の夜には海を戀しがり、泣く (木乃伊)

少年の顏が二つに切り裂かれ中から地藏が現れたのです  (地藏)

もし僕の未來を映し出すのなら投げつけてやる水晶玉め!  (水晶玉)

背の毛が最近薄くなつてきた…文殊菩薩の獅子がぼやいた  (文殊菩薩)

キカイダー三兄弟なら00(ダブルオー)が一番人造人間ぽいです  (人造人間)

この道はいつか來た道…既視感に襲はれしやがみこむ袋小路  (既視感)

モアイ像を一人で一〇〇體建てなさい。イースター島一の罰ゲーム  (モアイ)

江戸川に金八先生投げ込んでディズニーシーでお會ひしませう  (金八先生)

苦行する佛陀の肋骨數へたら十二對より多い氣がする・・・   (佛陀)

理科室の骨骼標本よ安心しろもう腋臭など氣にしないでいひ  (腋臭)

もう僕は死んだと思つて諦めてと、置手紙の日よりゾンビとなりぬ  (ゾンビ)


短歌 念力短歌32 Copyright 山田せばすちゃん 2005-02-15 03:12:50
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