ちっちゃな宇宙船にのって
梅昆布茶
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない
精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか
基本ソフトのバグとの戦いはまだつづく
バージョンアップもままならず
地球とのわずかな交信も途絶えがちだ
地球の緑の丘も遠い昔
きみに摘んで手渡した
ちっちゃな白い花が風にゆれる
古びた宇宙船はワープもままならず
しんとした操縦室でこれからのゆくさきを考える
60億の細胞に生かされて
限られた生をいきる
どれだけの宇宙にであえるのか
ちょっと考える
メンタルとフィジカル
いつもおなじなんだ
問いかけるものはいつも
なんだかからっぽなところから
発信されているようだ
それに
はなを添えるのは
きみのあやしいかもしれないけど
うつくしい宇宙なんだから