ちっちゃな宇宙船にのって
梅昆布茶
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない
精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか
基本ソフトのバグとの戦いはまだつづく
バージョンアップもままならず
地球とのわずかな交信も途絶えがちだ
地球の緑の丘も遠い昔
きみに摘んで手渡した
ちっちゃな白い花が風にゆれる
古びた宇宙船はワープもままならず
しんとした操縦室でこれからのゆくさきを考える
60億の細胞に生かされて
限られた生をいきる
どれだけの宇宙にであえるのか
ちょっと考える
メンタルとフィジカル
いつもおなじなんだ
問いかけるものはいつも
なんだかからっぽなところから
発信されているようだ
それに
はなを添えるのは
きみのあやしいかもしれないけど
うつくしい宇宙なんだから
自由詩
ちっちゃな宇宙船にのって
Copyright
梅昆布茶
2015-09-17 02:20:30