案山子
梅昆布茶

自然であること自然に衰えてゆくこと

ぶつかりながら消耗しながらもえつきる流星

いつ どこで

誰が 何を 何故?

自分のだけの視野で批評も感想もなくて
生きることも可能だが

疑問を感じながら誰かに問いかけて
軌道を修正する

あたりまえの変化をだいすきなものに
するぐらいの知恵はじぶんで編み出してゆく

だれも遠くをさらっと考えたりもするものだ

近くは喧騒で満たされた楽園だから
あるいは煉獄

山田の案山子はただの田圃の守り人ではない
じっと人をみつめている

自然な自分は母の介護から解放されて
たった一個の石を蹴飛ばしているみたいで

自然なもの
いつかそれにそって
芥子粒になってゆく

でもまたみんなにあいたいものだ


自由詩 案山子 Copyright 梅昆布茶 2015-09-05 11:23:26
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