僕がいつまでもつたえようと試みる大好きな詩友たちへなんてne
梅昆布茶

人形の家のノラのようにように妻は家を去った
軽薄でもなく明るく出て行ったものだ
公証人のまえで離婚の書類を書いた

そのあとでコーヒーでも飲もうと言い出して
でも埼玉の東松山などにはマックさえも近場にある筈もなく
そのままわかれた後によみがえった君と手をつないだ記憶
会社の設計室の廊下でこっそり手をつないで

デートの約束をしたときに
なんだか子宮がきゅんとなったって
言われてもボケ男子ではわかる訳もないが

捨て台詞が得意なひとだった
僕の前では見せなかった顔
「愛したことなんか一度もなかった」

僕の知り合いのマスターに言わせると
生涯で三本の指にはいる気の強い女性らしいが

それはたいして障害にはならなかったし
気にもとめないでいいとおもう

やっぱりあなたはあなただ
それでだめならかんがえればいい
とりあえずあなたが好きだ
たぶんずっとこれからいつでも

やくざなサッシ職人で社長の弟にいわせると
つまんない女だよって

とっても幸せだった
3人の息子の分娩に立ち会って
なにも感じない男はいないだろう

明るいのだけれどもいつも異質をおぼえていた
狂った女ほどの脅威はないけれどもつねに圧迫を感じさせる
そんなひとだったけれど
もちろん嫌いではなくて大好きだから

プロポーズしてちょっとした下ネタも言い合うようになって
僕も狭いし彼女も弾丸列車でまあ他の家庭は知らないけれども
とりあえずできちゃった婚でもないし入籍した次第

その後の子供三人は微妙なのだ
後輩の庄ちゃんなんて5人目
延原んとこだって5人目だちょっと少なかったかな

誰も結果を予想できない
そんな必要もないし

愛することに臆病にならないでりっぱに傷ついて
どうせ死ぬんだからそのあいだになにかしようぜ

もちろんです恋愛
ぼくはちょっとギター
フリューゲルホーン
チャックマンジョーネが好きだから

そしていつもきみと
ちょこっとでも
会いたいとおもっているわけなんだ

現フォも読めないので新しいひとにすべては激励できず
死ぬまでに絶対一回は読んでポイントやコメントを入れたい想い
みんな
ごめんなさいです

僕は人生に目的を求めすぎないように
挫折も沈滞もひっくるめて君のはなしを聴く用意のできる人間になろうとおもった

きみの
別れた妻の


ただ
こころにのこる

voiceなんてね





https://youtu.be/20W4slP2PGg






散文(批評随筆小説等) 僕がいつまでもつたえようと試みる大好きな詩友たちへなんてne Copyright 梅昆布茶 2015-08-10 11:26:16
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