What a wonderful world
馬野ミキ

ほんと参った てこずって迷って送ってきた この人生
捨てる神あれば 踏んづける神もあった
前髪は後退し トイレの紙にことかいたこともあった
結局最後まで 望むように認められることはなかったよ
俺はNo,1にはなれなかった
ある晴れた陽の朝に俺は首を吊った 
そうすると神さまがあらわれて最後に言い残すことはないかと言ったんだ
俺はこう言ってやったよ お前は詐欺師の糞野郎だって
もう神も仏も幽霊も怖くない
これからは俺が神や仏や幽霊になるのだから
それこそ 美しい世界だろう
引力に鎖のようにつながれて
もう 奴隷みたいに地べたを這いつくばって生きるのはごめんだ
そう言ってまぶたを開いたら
目の前で神さまが死んでいたからびっくり
ワンダフルワールド お前が死んだら 
これから誰が世界を造っていくというんだい
俺は死ぬことをやめて酒を飲んでる。


自由詩 What a wonderful world Copyright 馬野ミキ 2015-07-16 13:22:52
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