最終回またどこかで
さわ田マヨネ

割りばしにまとった電気アメみたいに 暗がりのなかをぼうっとしたい


さよならを言うまで朝まで矛盾したい最終回またどこかで


ひとっこひとりいない駅前で七月ピスタチオの価値を知る


いたくない?とるにたらない安っぽいほぐし身のような気づかいだとして


飲みあけのうすいしじみの味噌汁がやっつけ仕事で処理されている


きみのその焼肉のたれのしみぐらい頑固な部分にけちをつけてく


いつまでも?それって実はどのくらい?だいたい一万年後くらい?


あのカブトガニよりこのカブトガニうんぬん太古伝えあった日々


ほんとはいつか死んでしまうんですさみしさそれも また惑星


その願いあまりにきみしだいだったよ 夢で逢えたらという気持ち


いつか忘れてしまうので
爪あとはのこさぬようにぎっていました


短歌 最終回またどこかで Copyright さわ田マヨネ 2015-07-09 23:49:55
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