みずから
るるりら

みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アースを探してみます

はらばいのララバイ
ころがっている こころ
しずかに しずまる熱

いちばん低い場所で
あらゆる磁力に逆らわず
みずから は
みずのように
流れてゆくのでありました


嗚呼
遠くで、みずの おと が します
近くに清水が湧いているからです
裏山では バナナの花が咲いて
ここは 日本だからバナナなんて
そんなバナナと思っていたら
昨日になって
ほんとうに 裏の山にバナナを植えた人と出会いました
この日本は、 すっかり 熱帯になってしまい
ただもう
みずから
みずのように
アマゾンへと 流れているのでありましょう
たかしくんが 熱中症で逝った あの年の夏が
今日も 流れています

けむりになった日は、六月の終わりだというのに
さくらが 咲いていましたね
今日は、
グロリオサが 綺麗です



自由詩 みずから Copyright るるりら 2015-06-30 08:43:43
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