海
梅昆布茶
こころに海が在る
潮騒もときどききこえてくるし
いつかのくちづけも
深いうみの香りだった
瞳にうつる雲をとらえようとしても
いつのまにかかぜに溶けてしまうから
つねに移ろうものに自分を仮託してはいけないのかもしれない
変わろうとするものを誰もとどめられない
自分の蓄積された年月は書き換えられない
いままで永遠という刻印はみたことがない
だからあえて誓うのかもしれないのだが
じぶんの両耳をふさいでみると心音がきこえる
それは自分のなかの潮騒だとおもう
死ぬまで鼓動するこころのうみなのだろう
自由詩
海
Copyright
梅昆布茶
2015-06-17 10:45:53