Ultramarine
楽歌

跳ねる。狂わすように精密なリズムで、拿捕。
わくわくするよに踊るような混沌を混ぜ合わせたなら、
騙し絵みたいな階段で、ついらく、していくことを誰かが池を賑わす魚みたいに呼んだ。

なぁ群青色よ、僕は世界について勘違いしていたのかもしれないよ。
例えば灰猫とブルーアイには濃密な運命があるように、
カラーコンタクトなんてものでは無気味でしかないのだけれど、それらは本当に神秘的なんだ。

そうだな、完成されたパ・ド・ドゥのようなものなのかもしれない。
いや、或いはそんなものは存在しないんだろうね。
だけど、1人では、1つではそこには辿り着けないのだとすれば、それは、価値があるだろう?
壊してでも求める意味があるだろう?切り捨てることの罪に抗う理由ならとってつけてしまえばいいと思うんだ。

なぁ群青色よ。
僕には君の名前がただただ羨ましい。
それは確かに、どうしようもなく愚かな感情なんだろうけど。


自由詩 Ultramarine Copyright 楽歌 2015-06-03 12:23:34
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