少女
はて

通り過ぎた時間の中に
少女という群があったことを
思い出す

離れたところで 嬌声を聞き

恐れて 憧れて
そして 離れて

近づくことが怖くて
その正体を知ることもできずに
今も謎だけを抱えている

今も至る所に
少女はいる

少女とは
時間の名前なのか
それとも生き方の名前なのか
何かを区別するために名付けられたのか
分からない

僕が少女を理解することができる時間は
通り過ぎた

通り過ぎたはずが
また目の前に少女となるべき人が
生まれ
日に日に少女へと変化し
僕の知らない世界に
歩んでいく

ただ見ているしかないのだが
きちんと見ていることができるだろうか
今度は目を逸らさずに


自由詩 少女 Copyright はて 2015-01-18 00:30:38
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