砂粒の会話
朝焼彩茜色



青く臭く砂鉄の如くカモフラージュされた
若くてぴちぴちした名残り 懐かしむには早い人間歴

 ラップにつま先ブレイク ダサいハッカ煙草
 瞼に乗せるブルーラインにネコ目パンチ
 誰もがかかとに丘を埋め込む 望むところ 奥ゆかしくもなく
 形を削って削ってもスポンジは滴りを止めない

 エレクトロレトロ打ち込み現在を武器に気まぐれと油まみれ 絵画のよう
 懐かしむには長けない丈の人間歴 シャボン玉の軌道を唸る神かい?
 ベイビーなんて母国語以外で云っていいのかい?
 あいうえおさえ陳列するだけの雑魚詩 

 離陸に絡む滑走路 噂の丘のかかと 空き缶飛ばす飛躍主役の人間劇

 ノンヒンシュク 放送禁止ブザーのアラーム 予言
 フィクションは頭の体操 躁手前フツーの有難みの核を松明に
 太陽昇る

若くてぴちぴちした馨り
砂場の大人 懐かしむには早い人間歴 


自由詩 砂粒の会話 Copyright 朝焼彩茜色 2015-01-12 14:36:25
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