知略崩し
砂木

さまざまな妄想は 書き物の中より現実の方が多い。
というか 書き物は現実の一部でしかないと思う。
ひとりひとりの妄想は プラスされマイナスされ
本当の事などは無力のように思える事もある。
勝てば官軍 力には敵わない。
押し潰されもみ消され歪む事を勝利という事もある。
なにを持って生きたらいいのかと思う時に 批評という
ものをふと思い出す。妄想を切刻み あっちへこっちへ
ぶっとばし なんだこれ? という・・これは罵倒かしら。
とても大事な詩を批評されて心を痛めるのは嫌なものだ。
しかし現実の世界において 変な噂や嘘 知略 暴論など
あらゆる妄想に立ち向かうには 批評する姿勢は欲しいと思う。
妄想に対して その妄想とは違う場所に立つ事。
他人の思念に飲み込まれず 自分自身である事。
それは 批評しようという意識を持ち自分の心理状態にも
他人のように眼をむけて・・・ううっ むりかも。
批判ではなく批評精神は 無茶ぶりされる現実の生活の
あらゆる場面において 自分を救うものだと思う。
良いも悪いも闇鍋のなか 毒を喰らわば皿まで ばりばりに
かじりつくしかなくても 御手並み拝見 と気を失いながらでも
つぶやいてみるのだ。何かするならしてみろ そこからが本当の勝負。
そこからどのように事体が動いて行くのか 見定めるのだ。
そして当然書く。ネタ提供ありがとう。で 詩を書く。
生きて行くのに批評精神は大事だと思う と言いたかったのだが
結局は詩にくるまっちゃうのかも。まっ いいか。
あっ これは批評しちゃ だめよだめだめ。今年も未熟ですがよろしくです。
批評は 生活の中であらゆるものに 立ち向かっている。それが詩かな。
いいじゃないのお。うん いいよ。知略は知略であるがゆえに 崩れる。



 




散文(批評随筆小説等) 知略崩し Copyright 砂木 2015-01-01 20:46:53
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