銀河を渡る飛行機雲
朝焼彩茜色

それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに

色を成して 溶けてゆく

包まれている

 私が体験した訳ではない友人の痛み
 ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
 窘めに今は届かない慰めも分離したまま

包まれている

色が見れる 本当の螺旋からの語りかけに

それぞれの想いに世界は生きている螺旋の中心が昇り銀河になり

混ざるように溶けるように祈る

 私が体験していない友人の痛み
 掌に言霊を秘め背中をそっと押してあげる
 小さなほんの些細な気持ち 天道虫が天空へ逝くように
 手袋を外して 空に光線を走らせる
 
 


自由詩 銀河を渡る飛行機雲 Copyright 朝焼彩茜色 2014-12-10 11:54:40
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