変奏曲
梅昆布茶

晩秋の貌
こがらしを予感させる
襟巻やコートが
街にちらほら

また白い息の季節がくる
暖めあうにはいいが
ひとりはつらいものだ

痩せこけた猫のよう
昔看取った
皮膚病もちの野良猫

自分なりの
孤島のかけらをあつめる

体制にもならない
ちいさなカテゴリーを
積み上げて行く

なにかを
喚起するように

秋から冬へ
変化してゆく
こころに
したがおうとおもう



自由詩 変奏曲 Copyright 梅昆布茶 2014-10-29 11:30:18
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