蛍
梅昆布茶
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く
萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍
人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも
いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに見えて
でもたしかなものに
ささえられていきている
ちっぽけな一日は
グラデュエーション
すべての色は見えなくとも
自分のいろをもとめて
舗道を歩くのです
誰も手を繋いでくれませんが
いつか化石になったら
ほのかに発光する
ちっちゃな蛍が
飛ぶのかもしれません
自由詩
蛍
Copyright
梅昆布茶
2014-10-16 17:30:20