円卓
鵜飼千代子





上座のない、円卓で話したいね

ぶっきらぼうや
口さがないのに頂いてしまっても

下座もない、円卓で話したいね

ひとつ意見をしただけで
100の説教を喰らわされたのだとしても

おどおどしながら意見も言えず
何かを言えば、
這いずる蛇の舌で言葉狩りをして
首根っこ抑えられるような
そんな昔は終わりたい

顔を売る為に物語を作って発破をかける
何度でも懲りない
そんな晩酌は酒が不味くなるのでしない

気付いてはいます
過去の本当を改竄しても
今その物語がわたしをわずかながら
被害者として
美しく映すのだとしても、

違うから。
あの時、あの場所でそれぞれが向き合ったことは
掛け替えの無いことで
その気持ちをとりあげるのは
「人でなし」のすることだ

わたしを庇う為、嘘を暴く為に
退会させられた、今も抱えている仲間がいるから、

わたしに都合のいい流れを作ってくれても
わたしは仲良く出来ないよ

そういうことじゃないんだ
そんなことじゃない

自分のお金と時間を最優先に
奉仕しなければ回らないほど現実は苦しい
そのことに疑問を感じない位しゃかいが見えない

自主トレで鍛えてきた、
あんなことやこんなことは
「御賛同いただけましたら」という
円卓での討論で活かしたい

誰も死んじゃいけない
未来はない

「好きだから」
出来ることを出来る分だけ
担っていただければと思います

伝説の詩人がまだ生きていたりします
生きているうちに会って
鬼籍の詩人でも近しい人に会って

ご馳走になって読み解き、
次世代に繋げることはひとつの役割です

「円卓であれ」は、
商売の邪魔になるので嫌気にされましたが
仕事ならそうだろうけれど
自分の人生を差し出して
奉公する良し悪しについて考えます

やればやっただけの見返りもあるのでしょうが
している方には心より感謝の言葉を述べますが
最愛の息子は、
そんな捨て金のような事に人生を使って欲しくない
大切だから

渦巻くさまざまなことが
それぞれの覚悟のもとに
少しずつ噛み合って
大きな流れになれたのなら

わたしの処女詩集も昇華すると思うのです
後悔していません











携帯写真+詩 円卓 Copyright 鵜飼千代子 2014-10-09 18:45:01
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