あおば

ラジオから
古いコマーシャルソングが
聞こえてくる
まだ製造販売されているのか
リアルな感覚が違和を覚え
希望の持てない時事放談なんか
これ以上聞きたくないの
逃避行動を待ち受けていた
落とし穴か
安易に
子供相談にチューニングされた古いラジオ
先日、凄い雑音を発し
とうとう壊れたなと
諦めかけた古いラジオ

ラジオに調子を合わせるんじゃないよ
まだ若いんだろう
中学生の話しっぷりを
イライラしながら聞いていた
コマーシャルソングが
そろそろ時代感覚を変えろと
気の短い突っ込みを入れたのに
マイペースを維持し続ける
朴訥な生徒さんの応答に
歌が音を合わせたのかもしれないねとも思う
朝は
妙な時代を引率して来ることもあるようだが
嵐の前兆的事象だとは思いたくない私が居る。


自由詩Copyright あおば 2014-10-05 09:48:33
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