26000日
梅昆布茶

蝉は生き続ける
孵化を忘れた年月を

ルサンチマンさえ風化して去った
いくつもの夏を

トニオクレーゲルの日々を
隣のねえさんの優しげなまなざしを

不思議の森に生まれ
永らえた歳月をいとおしむ

レゲエとサルサが交錯して
死刑台のエレベーターを

捕まらない永遠のしっぽを想う

そして自分という誤解を紐解く

26000分の一日に


自由詩 26000日 Copyright 梅昆布茶 2014-10-03 12:39:44
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