湖底幻想 その二
イナエ
周りの山を写す湖面の鏡
虹色の橋が架かり
友の誘う声が聞こえても
ぼくは そこには行けない
木々に守られていた明るい過去
育った家 育った台所 育った学校
父もいた 母もいた 友人もいた
小さな花壇は四季 花に彩られていた
けれども
ぼくの場所はもうない
自由詩
湖底幻想 その二
Copyright
イナエ
2014-09-26 10:16:27
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