晒詩
朝焼彩茜色

消えたデータは消えたかったから消えたのさ
晒すものではなかったらしい 小癪だがな

二度目を脈打つと まったくの別人

アンタ誰なのさ まぁよかろう

 アタシはドライ詩が書きたかったのさ
 編集ではタイトルが日本語になるらしいが
 どちらでも良い
 まだ仕上がらない
 今書いているだろう
 急かすなよ

消えたデータの道標の意味を秋の風は頂点に知っている
別人を別人なりに描けばいい

それは運命だから素直に流れろよ血液のように
川の流れも時の流れも 
聞き飽きた
せめて晒された朱華色に染めたかった 韓紅のセピア
別人を晒した空気に映える色
気安く真似はさせないよ
流離いなよ我流で
流ればかり流れる 流石に流行らない独り言はお止め

今日は左脳で踏むものに右脳のセンスがない
仕方ないから
止まっていられないから それも受け入れつつ献上出来ず

やはり晒すしか出来ない

そんな そのような棟上げ式も面白かろう自分だけが

いいのさ 誰にも文句は言わせないよ

 アタシはドライ詩が書きたかったのさ
 編集では日本語になるらしいが

 結局編集さえされずに晒詩に止まった


自由詩 晒詩 Copyright 朝焼彩茜色 2014-09-09 16:03:24
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