硬度10の憂鬱
あおば

            140909

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思わず指先に力が入る
1文字1文字写し込む案内文が
急に読みとり難い細かい英数字となった
ペン先が微かに震え
文字が掠れるを意識する
諦めてクリックすると
瀟洒な佇まいの門構え
昔は本陣だっと誇らしげ
高価そうな雰囲気に今回も参加を諦めた

鉛筆書きの達人と自惚れていた日々
すらすらと3行分は一度に写していた
硬いペン先を濡らすブルーブラックの青が
早く早くと急きたてるのに
1文字1文字を確認しながら写してゆく
写経の筆だってもっと素早く走る
そんな文句は納戸に押し込め
人造ダイヤのカッターで
虎の子の刻印ものの真空管を輪切りにしたい
身分保障の刻印の静謐を奪われたからといって
どこにも文句を言えないを承知の狼藉だ



引用=初出「即興ゴルコンダ(仮)」
  http://golconda.bbs.fc2.com/
  タイトル提出は、クローバーさん。}




自由詩 硬度10の憂鬱 Copyright あおば 2014-09-09 11:21:16縦
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