スマートな星
馬野ミキ

ファミマでTポインドカードお持ちですかと聞かれて
俺は「はい」と応えた
そしてつったていた
Tポイントカードをお出しくださいと言われので
イヤだと言った
それからだばこのボタンを押した
ありがとうごいますと店員が言った

俺は鮭おにぎりとセブンスターを買った
自動ドアが開かなかった
コガネムシが自動ドアにひっかかっていた
コガネムシは自動ドアの下で砕けていた
足がちぎれていた
ありふれた死
誰も念仏をとなえない
俺はセブンスターにを吸った


都市では煙草が吸える場所が限られていて
せまく仕切られた区画で皆が煙草の煙をくもらせていた
火をもった人がそんなに近くにいては危ないと思い俺は喫煙所から少し離れた場所で煙草を吸った
座って煙草を吸っていると女の尻がへ目の前にきて塩梅がいい
やがて警備員が来て枠内で煙草を吸ってくださいと注意された
あのなかで吸う方が危ないと俺は言った
彼はルールでから言った
ルールがなんだよと俺は頭のなかで思って煙草の火を消した
警備船はすばやく携帯灰皿を俺の前にさしだした
それは一つの流れ作業にも見えた


路上で寝ている浮浪者が立ち退きを余技される
確かに彼は臭い
浮浪者に足りないねのはたった一つ 水浴びである
苦情がきたのでろあう
たかが大地が出世したものだ
座るのべきは椅子
それがコンテンツだ

何もかも小奇麗になってしまった
俺はスマホを見ながら歩いている奴にわざとぶつかった。


自由詩 スマートな星 Copyright 馬野ミキ 2014-09-01 13:29:52
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