その想いを夢と名付けたならば
itukamitaniji
その想いを夢と名付けたならば
退屈から目をそらすどころか 閉ざしてユメを見ていた
目を覚ましたら 何にも残っていなくて途方に暮れる毎日
大丈夫だよって 優しい言葉をかけてくれる誰か
いつからか疑問すら持たなくなった その退屈の理由にも
仲間と笑っている君の顔 鏡と向き合って初めて知る
瞳に映る暗い海には 行き先なく漂う船が浮かんでいる
頑張れよだって 何をどう頑張ればいいのか教えてほしい
このままじゃだめなことは 分かっているつもりだった
そしてそれは突然だった
どうして出会ってしまったのだろう
温かい光が 暗い海に差し込んできた
まだ見えない未来へと 黙って導くみたいに
それは不思議だった 眠っていなくても心が満たされた
その想いを夢と名付けたならば 変わっていく世界
そんなにかっこ悪い言葉かな 誰かに笑われてムキになる
こんな自分が 一体心の何処に隠れていたのだろう
そしてふと気づいた
その誰かはいつかの僕だったんだ
やはりその誰かの瞳にも 行き先なく漂う船が浮かんでいた
誰もが出番を待っている いつか手渡される光を
出会う時は一瞬だから その瞬間を忘れないで
静かに船は動き出す 暗い海の先の未来へ
その想いを夢と名付けたならば 変わっていく世界
また厄介なものを抱え込んだな 君らしいと思いけど
なんでそんな嬉しそう? 見たことない顔して
自由詩
その想いを夢と名付けたならば
Copyright
itukamitaniji
2014-06-15 16:11:21縦