人間になった理由
朝焼彩茜色

人間になった理由を歩きながら 空に求める応えてと
知りえない宇宙を腕で括って 流れる星のオーラ

人間になった理由を風に溶け込みながら 尋ねる胸に叩く胸は無言
知りえない彼方を眼力が泣きながら それでも知りたいと 進んでゆく

私の魂を割って誰かが一人入って来る
たった一人いれば十分だと入って来る

大空に求めてたった一人
宇宙を括ってたった一人
一つになろうと溶け込みながら 銀漢から風が燦を飛ばす 

雄飛の中の雌 優の中の浮遊

人間になった理由を浮きながら歩く 大地の磁石に歯を向け牙も生え
野生に移りながら半端な軸を踏み潰す 犇めく呪文を浄化しながら

人間になった理由を灼熱に凍てながら 対極を渡る 軸から中心に轟かし
思考を撫でながら凪の睫毛にそよ風 刹那 数えるなぞる 心の中心

解き明ける人間になった理由


自由詩 人間になった理由 Copyright 朝焼彩茜色 2014-05-30 18:16:11
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