多才な君へ
無花果

私をとり囲む人間のなかで


誰よりも
ひどいひとで

誰よりも
自分のことが嫌い

誰よりも
素直になれなくて

誰よりも疲れている

誰よりも孤独で

誰よりも
才能に悩むひと


暗闇に手探りしながら
もがく君を

私が
救うことができたら


寄りかかるものもなく
寂しい君が

なにかを
信じられますように。


自由詩 多才な君へ Copyright 無花果 2014-05-24 22:58:28
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