春雨の後に
小林螢太
南の空気を孕んだ
雨が止んで
少しずつ
本当に
少しずつだけれども
春は
近づいて来ている
三寒四温
四つ進んで、三歩下がりながらも
春は、確実に近づいてくる
私の街に
あなたの街にも
冬の間
冷気に張り詰めていた皮膚は
その緊張をとき、深呼吸をする
微かないのちの息吹を
感じながら
さあ、行こう
この芽吹きの季節に
生きものたちが
目覚めるこの季節に
新しい春を駆けよう
自由詩
春雨の後に
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小林螢太
2014-03-12 21:01:22縦