溶岩
Lucy

こんなふうに
穏やかに
労りながら
暮らしていけると思ったやさきに

何の前触れもなく溶岩のように
吹き上がる
怒りを
とどめようもなくぶつけてしまった

慎重に
優しく積み上げてきた
日々の努力が
崩れさる


どうすれば
良かったかなんてすぐに
わかるのに


これからどうすれば
いいかなんて
見当がつかない


一から
根気よく
崩れた煉瓦を
積むしかない

溶岩が冷えて
固まる日まで





自由詩 溶岩 Copyright Lucy 2014-02-10 16:33:57縦
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