だからコーヒーを飲む
朝焼彩茜色

刹那に殺せる だからコーヒーを飲む
人の怒りを侮ってはならない  誰だって人を殺せる
安らかなる思い込み コーヒーは安らかさを引き伸ばす
思い留める為に

微塵の一角を曲がれば 殺人の息が泣く
加害者と被害者の役割の差し金の主人しか紐解けない錆びついた鎖

能無しの素質は純粋でもなければ無垢でもない
受け取り方の辞書に はっきりと線を引く

感情に言葉はついてゆけない だから飲ませるコーヒーを
沸騰期には 浜辺にもどり湯を沸かす

それらが出来なければ 誰だって人を殺せる
人の怒りを侮ってはならない
人はそれぞれでしかならない
人は本来立場なんて必要ない

アタシがあの解けない紐で貴様の首をくくってやろうと容易に想像していることは
知っているよな

アタシの人生を屠るまねをアタシが起こしたら 起こしても 生まれ変わってでも
能無しの素質の罪を律してやる

人間語が通じない貴様だから態度で示しただけだ
この星の乱雑な絡みを面白愉快に紐解けない沸騰期の刹那に
本来誰にでもコーヒーを飲ませてあげられる
そんなアタシを
愚か者め
煩わせないでおくれ


自由詩 だからコーヒーを飲む Copyright 朝焼彩茜色 2013-12-20 16:55:47
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