3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。
mizu K

1度目
剃髪する、というので付添うよと
しんみり待ち合わせ場所に行く
やっほー、とすでにつるつるの頭で現れやがり腹がよじれる
じゃあスキー行こうよ、とそのまま強引に長距離バスへ押し込まれる
隣の人は案の定風邪をひいた


2度目
彼と別れる、というので
へーと適当に相づちを打っていたら
1対1じゃアレだから付添って、といわれ椅子から滑り落ちる
待ち合わせのスキー場で対面するとすぐに隣の人は
コレあたらしいカレシ、といって私の腕をとるので
そのあといろいろ修羅場となる
ゲレンデが溶けるほどのはやさで滑り逃げる
広瀬香美がぐるぐると脳内再生される


3度目
話題になってる銀座のイタリアンに行く、はずだったが
指がひん曲がった、という沈痛な連絡を受けたいそう慌てる
医者に行く、というので付添いのため待ち合わせ場所に行く
やっほー、と満面の笑みとぐわしのポーズで現れやがり
みごとにかつがれたと気づく
たぶん2階くらいまでかつがれた気分だ
隣の人はうれしそうに笑っている
3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった






自由詩 3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。 Copyright mizu K 2013-12-17 20:27:43
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