神様を殺す旅にでた
こめ


世紀末はどこかで霰が降るらしい

いつかこの変わらない天が

何年か後は蒼の色を忘れてしまうのかな

揺れながら人を避けながら

それでも踊るのは何故だろう

ゆらりゆらりゆらゆらり

アーケード内のシンメトリーで

揺らめく体は影法師

そこから伸びる細いクモの糸に捕まって

毒の牙から逃げるように

逆さまの世界を地面地面へ向かった

煙りを上げる原子力発電所

その高い煙突から

サンタは入りそのせいで

核兵器が子供達に配られたのであろう

点から見える世界を鉛筆でなぞり

その絵画は絶賛割引中

知らない所でアドベンチャー

わからないからきびだんご片手に

悪魔と死神と閻魔を連れて

愉快 に天国に神さまを殺す旅にでた

ゆくさきざきで沸き上がる

黄色い悲鳴を交しながら

光を握り潰しながら

輝く一本未知を

狂喜悪喜殺意を連れて

紛れながら探す

世界の創造者を


自由詩 神様を殺す旅にでた Copyright こめ 2013-11-17 21:34:39
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