とうめいな容れ物が収集を待っている
そらの珊瑚

ペットボトルのごみの日
中身(心)はもうとうになくて
キャップ(顔)やら
包装(洋服)やらを
捨て去ったら
みな
潔い裸になった
とても清々しいごみの日には
カラスさえも
素通りする

もう
個を証明する手立てが
そこにはなかった
私がとうめいな容れ物になったら
紛れもなくそれが私だと
証明することはとても難しい

木枯らしにはまだ慣れていないから
とても
寒々しくて
空を見上げる
光を捨て去った
いくつかの星々もまた
いつ来るとも知れない
収集を
とうめいな石になって
待っているのだろうか




自由詩 とうめいな容れ物が収集を待っている Copyright そらの珊瑚 2013-11-17 16:43:31縦
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