浮浪雲
梅昆布茶

流木に背中凭せて考える去年の九月で地球はいくつ

僕が寝ているときは僕の靴もつかれて寝ている

差し出した君の右手にどんぐりこぼれる秋のどか

馬鹿も休み休み言ったけどやっぱりぶたれた・・・うそつき!

一陣の風がのこして置手紙窓を開ければ葉擦れの足音

笑顔に値段はないのだけれどあの娘にだけは高値をつける

ベランダに金の枯れ葉が舞いこんでそれが秋の領収書

保育カーちっちゃな帽子が鈴なりで割れ物注意のシール貼りたい

いつもなら日向ぼっこの三毛猫をずっと待ってる鰯雲





短歌 浮浪雲 Copyright 梅昆布茶 2013-10-19 17:43:00
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