ながい夏
石田とわ

      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
      まるで気のぬけたソーダ水
      ぴんとたたまれ並べられ
      奥へとしまわれる
      また来る日まで               
               




               
               


自由詩 ながい夏 Copyright 石田とわ 2013-10-12 00:47:50
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