梅昆布茶

すべてがそよともせずにそこにある
流れるものからとりだされる静止画

こんな時間もいいとおもう
背景はつねにうつろいとどまることはない
いっしょにながれるのもいいさ

でも自分のながれをえらぶ自由があってもいい

きのうライブには行かなかった
そんな気分でもなかったし空騒ぎもいやだ

久しぶりに会うきみと
まともなはなしのできる場所ではない

ぼくのこころの調整機能が
コンパスが凪を指しているようだ

また日常が流れはじめる隙間に栞をさしはさむ
捕まらない日々の猫の眼の色にそまらない

いまさら純白なんてもとめるすべもないがそれでも
ときおり洗い流したいものもあるさ

いつか息子と車のなかできいた曲がいい
キース・ジャレットのケルンコンサート
凪には似合いの曲かもしれない






自由詩Copyright 梅昆布茶 2013-09-29 17:33:55
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