梅昆布茶

散る為に咲くその姿
折り摘まれしばし綻ぶ

咲く為に地にしがみつき
季節の風をうけとめて
けなげとは
このことにあると言わんばかりに

誰につたえることなく
自らの詩を奏でるものたち

野にあれば
匂いやさしく

ほほえみを流し
乙女の髪をかざる花

日がな一日
空に雲によく似合って
たたずんでいる

いつかは終わるものたちを
惜しむかのように



自由詩Copyright 梅昆布茶 2013-09-27 15:09:53
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